日医大 テロ事件現場に医師派遣協定を締結 全国2例目

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各国で続発するテロ。世界的に不穏な空気が流れる中、印旛日本医大北総病院では、事件現場に医師を派遣する取り組みが開始されました。

警視庁に続き全国2例目となり、千葉県全域を包括的にカバーするそうです。これはオリンピックや、成田という世界の玄関を意識してのことでしょうか。万が一、有事の際はこういった制度があると非常に心強さを感じます。

ドクターヘリを上空に見かけることは間々ありますが、私達の生活を陰ながら守ってくれてるんですよね。医療従事者の端くれとして日医大に感謝せずにいられません。

事件現場に医師派遣 応急治療で協定 /千葉 

 県警と日本医科大千葉北総病院(印西市)は29日、ハイジャックや立てこもり事件の際、人質や警察官が負傷する事態に備え、医師を事件現場に派遣する協定を結んだ。負傷者が病院に搬送されるまでに応急治療をし、救命率の向上を図る。

 同様の協定は警視庁に続き全国で2例目。県警によると、昨年までの10年間で乗り物の乗っ取りや凶器を使った人質立てこもり事件は全国で41件あり、そのうち3件が県内で発生した。消防の救急隊員らは医療行為をできないことから、同病院に協力を要請した。

 派遣されるのは、同病院の救命救急センターの医師2人と看護師1人で作るチーム。県警から要請を受けると、簡易な手術道具や輸血道具を携え、ドクターヘリなどで県内全域に急行する。突入時に警察官が負傷する事態にも備えるという。

 県警本部であった協定締結式で森田幸典本部長は「(人質事件は)被害者や警察官の生死に直結する恐れもあり、医療機関との連携が不可欠。万全を期していく」とあいさつ。2月に佐倉市の教会で起きた人質立てこもり事件でも同病院が県警の要請を受けて医師を現場に派遣し、人質の治療に当たった経緯があり、清野精彦院長は「混迷した社会で悲惨な事件が起きている。医療は病院だけでなく、いろいろな場で役立たなければいけない」と述べた。

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