北国分開発時に出土した土器にイノシシの線刻画を発見

土器にイノシシの線刻画

2011.2.8 21:23

千葉県市川市は8日、同市堀之内の「権現原(ごんげんばら)貝塚」から出土した縄文土器にイノシシの線刻画が描かれていたことを明らかにした。立体で動物を表現した土器は多いが、線刻画によるものは極めて珍しいという。来月に一般公開される。

土器は26年前に見つかっていたが、線刻は文様の一部と思われていた。一昨年秋、市立市川考古博物館の領塚正浩学芸員(48)が、市史編さんにともなう史料の確認中、改めて線刻に気づき、約1年間かけてイノシシが描かれていることを確認した。

土器は縄文時代中期の「加曾利(かそり)EIV式」で、欠けている上部を除いて高さ約30・7センチ、直径約27センチ。細い棒で描いたとみられる線刻画は外側中央部分にあった。眼球のない目元と鼻、C字型の牙、体毛らしいものが確認でき、イノシシの顔が正面から抽象的に描かれている。

権現原貝塚は、約2万年前(旧石器時代)~約500年前(戦国時代)の、住居跡を中心とした複合遺跡。北総鉄道北国分駅前開発に伴い、昭和60年に市教委などが発掘調査を行った。土器は縄文時代中・後期(約4千~3800年前)の16号住居跡で見つかった。竪穴式住居の入り口の下に埋められていたことから、宗教的意味を持つ「埋甕(うめがめ)」とみられるという。

原始絵画を研究する設楽博己・東京大学大学院教授は「縄文土器の取っ手などにイノシシが立体的に表現されることはあるが、線刻画は全国的にも珍しい」とコメント。領塚学芸員は「イノシシは多産と豊饒の象徴として描かれたのではないか。土器内部の炭化した内容物も調べたい」と話している。

一般公開は考古博物館に隣接する市川歴史博物館(堀之内)で3月5日~5月29日(月曜と3月22日休み)。入場無料。問い合わせは考古博物館(電)047・373・2202。

引用元: 土器にイノシシの線刻画 – MSN産経ニュース.

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白井市:アサーティブトレーニング2回講座

アサーティブトレーニング2回講座

『自分も相手も大切にする自己表現』さわやかなコミュニケーションを学びましょう

アサーティブは自分と相手を大切にしながら誠実に、率直に、対等に気持ちや考えを伝えるコミュニケーションの方法です。聴くことの大切さ、気持ちを伝える方法をアサーティブトレーニング講座で学んでみませんか。

[内容]
第1回.アサーティブトレーニングとは。だまって聴くことの大切さ。
第2回.批判を受け止めるために必要な力。批判を聴き分ける。

[日時]
3月4日(金)・11日(金) 午前10時から正午
[場所]
保健福祉センター 3階団体活動室
[対象]
30人
[講師]
NPO法人ウィメンズカウンセリングちば 馬渡静枝さん
[参加費]
無料
[保育]
2歳から就学前児5人(要予約・無料)
※保育は2月23日(水)までにお申し込みください。

アサーティブトレーニング講座についてのチラシ

【申込み・問合せ】
企画政策課男女共同参画室
047(492)1111 内線3354・5へ

引用元: 白井市:アサーティブトレーニング2回講座.

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「ガイドマップいんざい」発行

文化財、観光スポット… 新市全域の魅力を紹介

印西ガイドマップ発行

2011年01月14日15時46分[県東エリア]

印西市が発行した「ガイドマップいんざい」。裏面は市内全域の地図を掲載している

印西市は、市内の文化財や観光情報、名産品などを掲載した案内地図「ガイドマップいんざい」を発行した。市役所、各支所、出張所、公民館、市観光情報館の窓口などで無料配布している。発行部数は5万部。

昨年3月の合併による新市誕生を受け、旧印旛・本埜地区を含めた新市全域の魅力を市内外の人に知ってもらおうと、ガイドマップの刷新を企画。

ガイドマップでは市内全域の地図を掲載。国指定天然記念物の木下貝層や、泉福寺薬師堂(旧印旛村)、栄福寺薬師堂(旧本埜村)といった文化財に加え、コスモス里山まつりなどの季節ごとのイベント、観光スポットを写真と文章で紹介し、地図上にその位置を示している。名産品紹介のほか、公共施設、学校、医療機関の場所や連絡先の一覧も掲載している。問い合わせは同課、電話0476(42)5111・内線418まで。


引用元: 文化財、観光スポット… 新市全域の魅力を紹介 印西ガイドマップ発行|ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ.

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