白井市「先神の谷津」市民が募金活動

白井「先神の谷津」市民が募金活動

貴重な湿地帯が残る「先神の谷津」

 白井市の「先神の谷津」と呼ばれる湧水(ゆう・すい)地を守るために市民団体が集めていた募金が260万円になった。市に湧水地を買い取るよう求める一方で、その費用の原資にしようと募金活動を続けていた。市もこれに応えて今年度予算に買収費などとして729万円を盛り込んでおり、その3分の1を市民の手で集めた形になった。

この湧水地は、同市清戸の市福祉センター裏にある谷地で約1・45ヘクタール。湧水量は1日約1400トンもあり、猛禽(もう・きん)類のサシバやヘイケボタルも生息している。県企業庁の土地だったが、開発されずに残っていた。当初は市へ無償譲渡される予定だったが、買い取りたいという業者が出てきたため、無償というわけにはいかなくなっていた。

そこで市民団体の北総里山クラブ(代表・長谷川雅美東邦大教授)が「市も財政が苦しい時。市に買い取りを求めるだけでなく、自分たちでお金を集めて寄付しよう」と昨年10月から募金活動を続けてきた。

現在、市は保全への理解と協力を求めて、周辺の住民らを回って説明している。市民団体側は、市から「基金にして広く活用する方法もある」との提案も受けていて検討している。

代表の長谷川教授は「個人の寄付だけで、これだけ集まった。保全のためによりよい方法を考えたい」と話している。

募金活動の中間報告を兼ねた「ホタルの里保全の講演会」がホタルの専門家の大場信義さんを招いて10月1日午後1時から、市福祉センターで開かれる。資料代100円。申し込みは「谷田武西の原っぱと森の会」の岩本さん(090・9232・2454)へ。先着50人。

引用元: asahi.com:白井「先神の谷津」市民が募金活動-マイタウン千葉.

関連記事