白井梨ブランデー:5時間で完売 追加販売も予約殺到

白井梨ブランデー:5時間で完売 追加販売も予約殺到 /千葉

 ◇破産手続き中の三セク、在庫品5分の1の価格で

 破産手続き中の白井市の第三セクターの酒造会社「白井梨ブランデー」が、在庫品を従来の販売価格の5分の1の価格で放出したところ、わずか5時間で完売した。毎日新聞が放出前に記事で紹介し、さらにインターネットのニュースサイトにも配信され、全国から問い合わせが殺到する状態となった。

 第三セクターは破産が決まった時点で、木の樽入りのブランデー約1万5000リットルを在庫として抱えていた。このうち5000リットルを西印旛農協が買い取って、直営の農産物直売所「やおぱぁく」(白井市木)で1月29日に販売した。

 2日前の同27日、これを毎日新聞千葉県版が紹介。同日朝にネットのニュースサイトへ配信され、読んで関心を持った人が検索。27日0~24時の「Yahoo! 検索急上昇ワードランキング」で「白井梨ブランデー」が2位、販売会場の「やおぱぁく」も3位に入った。

 売り出されたのは、94~05年に樽に仕込まれ熟成された高級ピュアブランデー。もともと「原酒しろい」という商品名で、720ミリリットルびんで1万2600円で売られていた。これに同農協は2500円の値をつけた。

 発売時は直売所に客が50メートル前後も行列を作り、駐車場には新潟や長野など県外ナンバーの車も多かった。第三セクター社長の伊澤史夫・市市民経済部長も「『ヤフーを見た』という電話が多く来た」と話す。

 これに気をよくした農協は残る1万リットルの在庫も買い上げ、追加販売の予約を受け付けたところ、全国から問い合わせや申し込みが殺到。北海道や沖縄からも注文があり、直売所の電話はつながりにくい状態となった。在庫1万リットルは、3月初旬に店頭販売される分を除いて予約完売した。店頭販売日は決まり次第、市と農協のホームページに掲載される。

 第三セクターは在庫の売り上げから容器代や酒税を除いた純利益約1000万円を、債権者に返済する。

引用元: 白井梨ブランデー:5時間で完売 追加販売も予約殺到 /千葉 – 毎日jp(毎日新聞).

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3セク梨ブランデー、破綻で格安放出・長蛇の列

3セク梨ブランデー、破綻で格安放出・長蛇の列

 破産手続きを進めている千葉県白井市の第3セクター「白井梨ブランデー」が、約1億円に上る負債の一部返済を目指し、在庫の梨ブランデー原酒を従来の5分の1という格安の価格で放出を進めている。

 29日には、同市の西印旛農協の農産物直売所「やおぱぁく」で一般販売が行われ、用意した約2900本を約5時間で完売。在庫1万5000リットルのうち3分の1の5000リットルを売り、同社などは「地元農家が丹精込めた梨で作った酒は無駄にしない」と、3月にもさらに5000リットルを売り出す。

 原酒はアルコール度数50度で、香り高く柔らかな口当たり。会社清算までに引き取り先がなければ、塩を投入した上で産業廃棄物として破棄されるため、同社は2009年10月の破産手続き開始から在庫の買い手を探していた。10年末、同農協が5000リットルを買い取って販売を行うことになり、1990~03年ものをブレンドした720ミリ・リットル瓶6000本を用意。年明けから価格を従来の1本1万2600円を2500円に設定し、株主や地元関係者らに約3000本を販売した。

 やおぱぁくではこの日、午前10時から売り出した。埼玉、新潟県など県外からも訪れ、ネットなどで格安放出を知った人たちが数十メートルの行列をつくった。中には「最後の梨ブランデー。記念に」と、規格外の梨を同社に出荷していた梨農家の根本幸一さん(55)の姿も。「こんなことになるとは。3セクは商売を考えないから、だめなのか」と複雑な表情だった。

 同社は1989年、地元から出る規格外の梨の有効活用などを目的に設立された。輸入洋酒の値下がりなどの影響を受け、業績は悪化。市が出資比率約9割に達するまで増資して支えたが、2004年に操業停止。08年11月に初当選した横山久雅子市長が破産申し立てを決断した。社長を務める伊沢史夫・市民経済部長は「最初は物珍しさがあって売れたが、割高感があった。売るほうの努力も足りなかった」と話した。

 同農協はこの日、売れ行き上々の結果を踏まえ、もう5000リットル買い取る意向を伊沢社長に伝達。今後、1万5000リットルを完売すれば、酒税などを差し引いた約1000万円が負債返済に充当される見通しという。

 約200個の酒だるが並ぶ貯蔵庫で、伊沢社長は同農協の協力を喜びつつも、「会社がつぶれた後に、これだけ売れるとは」と苦笑していた。

2011年2月1日15時58分  読売新聞)

引用元: 3セク梨ブランデー、破綻で格安放出・長蛇の列 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

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白井梨ブランデー8割引き 2900本

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破産の市3セク負債返済一部に

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 原酒はアルコール度数50度で、香り高く柔らかな口当たり。会社清算までに引き取り先がなければ、塩を投入した上で産業廃棄物として破棄されるため、同社は2009年10月の破産手続き開始から在庫の買い手を探していた。10年末、同農協が5000リットルを買い取って販売を行うことになり、1990~03年ものをブレンドした720ミリ・リットル瓶6000本を用意。年明けから価格を従来の1本1万2600円を2500円に設定し、株主や地元関係者らに約3000本を販売した。

 やおぱぁくではこの日、午前10時から売り出した。埼玉、新潟県など県外からも訪れ、ネットなどで格安放出を知った人たちが数十メートルの行列をつくった。中には「最後の梨ブランデー。記念に」と、規格外の梨を同社に出荷していた梨農家の根本幸一さん(55)の姿も。「こんなことになるとは。3セクは商売を考えないから、だめなのか」と複雑な表情だった。

 同社は1989年、地元から出る規格外の梨の有効活用などを目的に設立された。輸入洋酒の値下がりなどの影響を受け、業績は悪化。市が出資比率約9割に達するまで増資して支えたが、2004年に操業停止。08年11月に初当選した横山久雅子市長が破産申し立てを決断した。社長を務める伊沢史夫・市民経済部長は「最初は物珍しさがあって売れたが、割高感があった。売るほうの努力も足りなかった」と話した。

 同農協はこの日、売れ行き上々の結果を踏まえ、もう5000リットル買い取る意向を伊沢社長に伝達。今後、1万5000リットルを完売すれば、酒税などを差し引いた約1000万円が負債返済に充当される見通しという。

 約200個の酒だるが並ぶ貯蔵庫で、伊沢社長は同農協の協力を喜びつつも、「会社がつぶれた後に、これだけ売れるとは」と苦笑していた。

2011年1月30日  読売新聞)

引用元: 白井梨ブランデー8割引き    2900本 : 千葉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

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